PTA広報誌の作り方

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写真データ補正

フォトショップ エレメンツ

冒頭からビックリですが、あなたが今ご覧のこの画面、私が見ている画面の色とは多分同じではありません。また、この画面をプリントした時も、見ている色とは微妙に違っているはずです。

色の表現方法は様々な理論があり、例えば画面の色はRGB、プリンタや印刷は CMYK で再現しています。(RGB や CMYK は、制作知識編に纏めていますので、そちらを参考にして下さい。)

PhotoShop Elements

「たくさんある色空間を理解し、自分たちの意図したイメージに写真を補正する。」、まさしくプロの世界じゃないの? という疑問を持つ方もおられると思いますが、印刷所に写真補正の全てをお願いし、見本が出てきてから、何回となく”もっと明るく”とか、”もっと赤く”とか、訂正を依頼するより、自分たちのイメージをはじめから伝える意味で、写真のデータ補正は必要ですし、印刷を依頼する際の制作費の低減にもなります。

 

ただ、Windows標準の”ペイント”などのソフトでは、写真の補正は出来ません。Windows7 や 8 は、触ったことがありませんので分かりませんが、写真補正専用のソフトが必要になります。

”プロじゃないんだから”を合言葉に、ここまで進めてきたのですから、高価なソフトではなく、何か解決策を出さなければいけないのですが、思いつくのは、より安価な PhotoShop Elements というソフトだけです。

 

このソフトは、PhotoShop の廉価版ですが、色空間の整合(カラーマネージメント)や、写真自体の微妙な色調整を行うことができ、初歩的な写真加工には十分な機能を備えています。

もしデジカメ等を購入された時に、おまけでこのソフトがついてきていればラッキー! なければ、最低購入して戴きたいソフトです。(以下、データ補正は、このソフトで説明します。)

無料の画像加工ソフト

PhotoShop(フォトショップ)の他に、ネットで検索すると無料の画像加工ソフトがかなりの数リストアップされるはずです。

JTrim など昔から有名なソフトや最近出てきたソフトなど、ユーザーの評価も良いソフトが数々あるようですが、私が操作した経験のあるソフトはほぼゼロですですので、個々の無料ソフトの操作について説明することは出来ませんし、お勧めのソフトなど判断できる知識もありません。無料のソフトを使用する際は、どのようなジャンルのものであっても、自己責任でお願いします。

 

アドビソフト

ネットで検索すると、アドビのソフトを無料で入手できると書いてあるサイトが多々あります。内容を読むと、制作のトップページでも紹介しましたソフトの古いバージョン(CS2)のようです。現在のバージョンはCC(CS7以上)ですから結構古いのですが、印刷の現場ではまだまだ活躍しています。

Windows7 へのインストール方法などを紹介しているサイトもあるようですが、勿論アドビ社では法律上の権利は放棄していませんので、こちらも自己責任でお願いします。

写真スキャンと補正の注意事項

写真をスキャンするときの注意点は、読み込みを300〜400dpiで設定することです。これ以上の解像度でスキャンしてもデータサイズが大きくなるだけで、印刷上、更に綺麗にはなりません。

 

広報誌で使用する写真の大きさを考えた場合、誌面の大きさ=A4(210×297mm)と仮定すれば、L版(89×127mm)は、横置きで、横1枚×縦3枚しかレイアウト出来ません。従って、より多くの写真をレイアウトする場合は、縮小した写真を使用することになります。

取材の所でもお話したように、縮小=OKです。必要以上の高解像度でスキャンしても、CDにデータが納まらなくなったり、結局無駄になってしまいますので、ご注意下さい。

 

スキャナーの設定は、例えばそのスキャナーの最高解像度が1200dpiの場合、整数で割り切れる解像度(1200/3=400dpi、4の場合は300dpi)の方が、取り込んだ画像は中途半端な解像度(350dpiや360dpi)よりは、綺麗な感じになると思います。是非試してみて下さい。

データの保存形式

写真などの画像データは、様々な保存形式(JPG、EPS、TIF etc)があります。印刷会社によっては対応していない形式もありますので、必ず保存形式を確認しておきましょう。また、印刷で使用する画像は、CMYK形式が必須ですが、万が一RGB形式で編集をお願いした場合、RGB→CMYK変換で色合いに多少のズレの生じるのは仕方がありませんので、多少明るめ・緑を強調して、とかの希望がある場合は、必ず紙に書いたものでお願いすると、事前にトラブルを防ぐことが出来ます。