PTA広報誌の作り方
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ひとりコツコツ・・・・制作
どの程度まで作り込む?
はじめにお断りしておきますが、”誌面案→データ化”ですから、ある程度パソコンの知識を必要とする内容になります。「マウスってなぁ〜に?」のような基礎的知識は、別のサイトで学習して戴くことを前提として話を進めていきます。
でも、肝心なキーワードはしっかり解説する積りですので、パソコン上級初心者(^^)の方でも、十分ご理解願えると思います。(以下、Windowsパソコンで説明してあります。)
折角パソコンでデータ化するのですから、あるレベルまで制作しなければ、上の2番目のパターンと変わらないことになりかねません。
この【広報誌の作り方】サイトでは、次の3項目を最低限の目標として制作をすることにします。
- 手書き原稿のデータ化
- 写真のデータ補正
- 誌面レイアウトの完成
”プロ”に近いんじゃないの?、という声も聞こえてきそうですが、これでもプロが印刷所に入稿する完全データのレベルには達しませんし、それぞれのプロセスも掘り下げて解説すればキリがありません。
本サイトでメインに解説するのは、最低限目標達成のための必須事項で、サブ的に詳細事項を付け加えることにします。
アプリケーションソフト
パソコンでのデータ作成に必要なアプリケーションソフトですが、最近は、MS Word や一太郎 etc を受け入れる印刷所も多くなってきました。 この【広報誌の作り方】サイトでも、MS Word を念頭において解説することにしますが、MS Word の基本操作については、いちいち説明しませんので、予めご承知おき下さい。さらにもう一つ。
MS Word は元々ワープロソフトです。とても印刷用に開発された専用ソフトのように、1誌面の中に縦書き・横書きを自由に混在させたり、行間の調整、イラストや写真位置の微調整、立体文字や影文字の大きさや見栄えの調整などは、自由自在というわけにはいきません。少し歯がゆく感じるところもあると思いますが、専用ソフトではありませんので、こちらも併せてご了承下さい。
現在の MS Word の最新バージョンは、2013 ですが、全ての印刷所がこのバージョンに対応している訳ではありません。(バージョンとは、「改訂版」のことです。通常は数字が大きいほど最新版です。)
必ず、データを作成する前に、その印刷所が
- 使用するソフトに対応しているか
- ソフトのバージョン
印刷所が古いバージョンにしか対応出来なければ、そのバージョンに合わせてデータを保存することになりますし、反対に最新バージョンを備えていれば、大抵どのバージョンでデータを作成しても、大丈夫です。
商業印刷の現場で常用されているソフトは、
- 画像を編集するソフト ・・・ PhotoShop(フォトショップ) etc
- グラフィックを編集するソフト ・・・ Illustrator(イラストレーター) etc
- 版組み用ソフト・・・ InDesign(インデザイン)、古い所ではQuarkXPress(クォーク) etc
などが代表的な所です。
通常ソフトは、最新バージョンを購入し、最新版にアップデートしながら使い込んでいくのが普通ですが、現在、データを全て最新バージョンで受け入れている所は、稀だと思います。
肝心な点は、データ入稿する印刷所が、どのバージョンに対応しているか。これをきちんと確認しておかないと、カンプ(出力見本)が出てきた時点で、対応に手間取ることになりかねません。
特に、DTPの現場での主力PCはMAC(マッキントッシュ)です。現在はMAC専用の MS Word も販売されるなど、Windowsとの親和性も随分良くなってきましたが、違った文字が表示される文字化けは、しょっちゅうあり得ますし、Windows MS Word のファイルをMAC用の MS Word で直接開くと、細かい所で必ずレイアウトの崩れなどが発生します。つまり、100%互換ではありませんので、制作したデータを正確に伝えるために、データとプリントしたものを同時に入稿するなどの工夫が必要となります。
個人的には、慣れれば新聞作り以外でも様々な用途に使える PhotoShop や Illustrator でのデータ作りをお奨めしますが、ソフト自体が高価なため、このサイトの主旨”プロになるわけじゃない!”から、外れる気もしますので、”推奨”にとどめ、現在お使いの一番慣れたソフトで制作して下さい。
まず最初に、このサイト【広報誌の作り方】では、どの程度までの制作を解説するのかを明確にしておく必要があると思います。
PTA広報誌発行のプロセスを考えると、
1と2番目の誌面制作の場合は、編集会議で解説したことと、レイアウトサンプルを参考にしていただければ制作が終了しますので、このページは、あまり参考になりません。
もちろん、今後自分たちでパソコンデータ作成を目指しているのならば、是非お読み下さい。
4番目のパターンは、”プロ”の範疇に入ると思います。いわゆる”完全データ入稿”と言われるケースです。”プロになるわけじゃない”という、このサイトの合言葉を超えるレベルですので、これも除外します。
残るは3番目の、”パソコンでデータ制作→印刷所が印刷用データに加工→発行”というパターンですが、本サイトでは、この制作プロセスを扱うことにします。