PTA広報誌の作り方

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広報誌レイアウト参考例

PTA広報誌レイアウト参考例

いよいよ広報誌の肝とも言うべき、レイアウトサンプルを掲載し始めます。皆さん良くご存知のように、レイアウトデザインに限りはありません。同じテーマと内容の記事であっても、編集者が100人いれば、100通りのレイアウトが存在します。

この参考例では、今までに私が携わってきたPTA広報誌や地域コミュニティ広報誌を頭において、様々なサンプルを掲載していきたいと思っています。

 

掲載したレイアウトサンプルは、その都度、右の 【新掲載ページ】- レイアウトサンプル に、”*”印を一つずつ付け加えていきますので、お分かり戴けると思います。どの位のレイアウトサンプルが掲載出来るか分かりませんが、冒頭に書きましたように、レイアウトに限りはありません。あくまでも参考になさって、皆さんで色々組み合わせたり、バリエーションを考えたりと、お楽しみ下さい。

絶対駄目なレイアウト

この【広報誌の作り方】サイトを読んで来られた方はお分かりのように、当サイトでは”プロになる訳ではない”を合言葉に、広報誌作りのタブーには、あえて触れて来ませんでした。

 

しかしながら、編集会議で目の運動をしたように、絶対避けるべきレイアウトは厳然として存在します。詰まる所は、自然な目の動きに逆らうことなのですが、ここでは例を参考にして、レイアウト上のタブーを再確認しておくことにします。

泣き別れ?両流れ?

タブーなレイアウト 両流れ・泣き別れ

最初に右の図で示してある”両流れ”と”泣き別れ”について説明します。(参考ファイルは、右図をクリックしてダウンロード出来ます。)

 

説明を分かり易くする目的のために図をカラーにしましたが、実際の誌面は全て文字が入りますので、”修正前”の例は、非常に読みにくいレイアウトです。

 

編集者の意図は、

  • 記事A ・・・・ A1→A2→A3
  • 記事B ・・・・ B1→B2→B3
の順に読ませることです。写真は”記事A”に関連しているものとします。一見読み易く、何の問題もないように見えますが、実は大きな落とし穴があります。分かりますか?

 

答えは、A2段落の最後の行が読点(。)で終わっている場合、読者は記事Bへ視線が動き、A3段落を読み落とすことが確実です。

更にB2段落が読点(。)で終わっていれば読者は、A2段落へ続くのか、B3へ行くのかで迷ってしまいます。場合によっては、B3をA2の続きだと思う読者もいるでしょう。これを”泣き別れ”と言い、タブーその1です。特に、段落の最初の文字は、一文字下げ(インデント)しますので、混乱に拍車を掛ける結果となります。

 

また記事Aと記事Bが更に、写真の下の段落まで続いている場合、これを”両流れ”と言い、読者は益々混乱します。タブーその2です。

泣き別れ・両流れの解決策

この泣き別れ・両流れの解決策は、

  • あまり見栄えはよくないですが、A2・A3の最終行の下に、右下向きの矢印を入れる。これでも、B2からA3に視線が動く可能性は大きくなります。
  • A2やB2の最後の行が読点(。)で終わらないように、その行に文字をもう2文字位詰め込んで次の段落へ続けるか、字を間引いて次の段落へ送るか、最後の一行を次の段落へ移す。
  • 別のレイアウトを考える。
私としては、参考ファイルの”修正後”のように、”あっさりとレイアウトの変更”をお奨めします。

修正後のようなレイアウトにすれば、読者の視線がさまようことはありませんし、次の段へ記事が続いていても、しかっりと縦の区切り線で記事を分離することが出来ます。

飛び降り?飛び越し?

タブーなレイアウト 飛び降り・飛び越し

次に、写真などの配置に変化をつけようと、案外犯しやすい間違いの”飛び降り”と”飛び越し”です。画像をクリックしてファイルがダウンロード出来ます。

 

”修正前”では、B1からB2へ、特にA3とB2の間には区切り線が入っていますので、読み進むのは問題がないように見えますが、B1最終行が読点(。)で終わっている場合、”泣き別れ”になってしまい、まともには読めなくなってしまいます。

これが”飛び降り”と呼ばれる、タブーその3です。

 

タブーその4の”飛び越し”とは、レイアウトサンプルの記事Bが枠線で囲まれたカコミ記事で、記事Aと記事Cは関連しているという場合、A1〜A3→C1〜C3のような記事構成のことを言います。

 

ただし例外があります。その例外とは、

  • その記事のタイトルが、記事の真ん中にある時、
  • アクセントとしてイラストを使う時、 etc
ですが、”泣き別れ”があると読者の目は、自然と右下の次の段落へ移りますので、自分で読み返してみて、自然な目の動きかどうかを確認すれば、良いと思います。

飛び降り・飛び越しの解決策

飛び降り”の場合は、”修正後”のように、あっさりとレイアウト変更することをお奨めします。

 

飛び越し”は、”泣き別れを避ける”ことが一番の解決法です。次いで考えなければいけないのは、”飛び越し”を感じさせないタイトルの位置や、イラストの大きさ・配置です。どうしてもその位置・大きさでなければいけないのか?、ともう一度全体レイアウトを見つめ直し、更に、他の人に読んで貰うことが重要です。

 

タブー1〜4 まで書きましたが、過去の広報誌紙面に該当する箇所がないかどうか、一度おさらいして、もしあれば、読み易いレイアウトを考えてみて下さい。

その他のタブー

タブーは掲載した4種類だけではなく、編集会議の最下段のコラムにも書いた”ハラキリ”ですとか、見出しが段違いで縦に並ぶ”直列”、同じ段に同じような大きさで並ぶ”並列”などの見出し配置のタブーや、誌面の最下段に、2段以上の見出しを配置する”シリモチ”など、他にも多数あります。

でも、当サイト【広報誌の作り方】の合言葉、”プロになる訳ではない”を思い出し、特に読者の視線の動きを妨げるタブー1〜4を犯さぬよう、誌面レイアウトをして戴ければ良いと思います。