PTA広報誌の作り方

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2色混合

広報誌を作成する時、モノクロかカラーかで予算的にも検討しなければいけませんが、実は準カラー的な考え方で、2色混合という方法もあります。「2色で誌面を作る」といった時に、ピンとくるのがスーパー等のチラシで、赤と黒だけで印刷されていたりして、非常に単調に見えます。何か誌面作りの色使いでテンションが下がりそうに感じてしまいますが、そんな事はありません。その方法が2色混合です。

 

繰り返しになりますが制作 写真データ補正でも書きましたように、印刷で使われる色空間は”CMYK”で、おさらいですが、C=藍色(シアン)、M=深紅色(マゼンタ)、Y=黄色(イエロー)、K=黒(ブラック)の4色です。モノクロはこの中のK=黒(ブラック)を使用し、真っ黒から薄いグレーまでを表現します。フルカラーはCMYKの混合で色を作り出します。では2色とは?

 

インクには、CMYKそれぞれのインクの他に、特色と呼ばれるインクがあり、CMYKで再現できない色を表現するために、予め調合されたインクのことで、DICがその代表です。DICの他にもTOYOPANTONEといったメーカーがあり、それぞれのカラー見本帳の中から好みの色を指定するようになっています。

「特色」と言うと何か極端に高価なインクと思ってしまいがちですが、普通のインクと同じような値段です。ですからフルカラーに比べ、十分に印刷費が安くなるメリットがあります。

2色のバリエーション

2色混合。クリックしてダウンロード。

左図は2色混合の参考画像です(画像をクリックすると、ダウンロードが出来ます)。

 

左図は、特色を使わずC=藍色(シアン)とK=黒(ブラック)の混合で字やグラフを表現してみました。

普通2色印刷でシアンを使うといえば、C=100%のみを想像しがちですが、参考図のようにシアンと黒を色々な割合で混ぜることも可能です。これが2色混合です。

 

シアンを単純に100%、80%、60%など割合を変えて色を表現する他に、黒も色として少しグレーにしたり、シアンと混ぜて別の色を表現してみたり、見せ方の巾が広がってきます。

 

勿論、シアンをマゼンタやイエローに変更して、この例のような色作りも出来ますし、特色を1色選んで、濃さ(%)を変えながらK=黒(ブラック)を加えて色を作るのも2色印刷です。ただY=黄色(イエロー)は、一番濃いY=100%としても見え方は白に近く、使い勝手が良いとは言えません。CMYKとして考えた場合、2色混合は、シアン又はマゼンタ+ブラックを使うのが無難です。ただ、シアンとマゼンタのみを使って2色印刷も可能ですが、どちらの色も、文字に使うと考えた場合、黒に比べ視認性が落ちるのは間違いありません。従って、2色混合は1色+黒と考えるのが良いと思われます。

 

シアン、マゼンタ及びイエローと黒の組み合わせを、カラーチャートにしました。ダウンロードは、こちらから。