PTA広報誌の作り方

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カラー版広報誌作り

カラー版の広報誌作りに欠かせない色の知識。このページでは、配色の原則についてお話しますが、よく言う色相・明度・彩度 etc の色の三原則などの詳細な解説は他のサイトで見て戴くとして、色の機能・役割、調和を中心に解説したいと思います。

レイアウトと色の使い方

制作 写真データ補正の冒頭でもお話しましたが、パソコンで扱う色のデータは、主に”RGB”、”CMYK”と”sRGB”の三種類です。RGB なら約1,670万の色がありますが、”綺麗なカラー版広報誌を作ろう”と、これらの色を1誌面や全体に、まるで広告雑誌のように満遍なくちりばめても、広報誌という性格上、あまり好ましくないのはお分かり戴けると思います。

つまり、広報誌のレイアウトで色を使うときは、色使いのコンセプトを、広報誌全体を通して明確にしておく必要性があります。

色の機能と役割

広報誌のレイアウトに色を使う場合、色の働きという点で3つの重要な点があります。

  • 美しく見せること
  • 分類すること
  • グルーピング
の3つです。

”分類”と”グルーピング”は似たようなことに思えるかもしれませんが、 ”グルーピング”は【共通性】ということで、”分類”→なおかつ【共通性】を持つものを明確にするということです。

例えば、昨日と今日を”分類”し、今日のイベントを午前と午後に”グルーピング”する、というようなイメージです。

色の調和 カラーサークル クリックして拡大図

右図は、重力を発見したニュートンが考え出した色相環です(図をクリックすると別画面で、拡大図をご覧戴けます)。

 

この図はニュートンが音(ド・レ・ミ・・・)を色に置き換えて考え出したとも言われていますが、現在の日本工業規格(JIS)でも「色の三属性」として、JIS Z8721(色の表示方法)として規定されており、赤・青・緑・青・紫の5色が1次色、その間に2次色を配置して、合計10色相で表現されています。

 

注目して戴きたいのは、円の中にある三角形で、この三角形の頂点にある色の組み合わせが、調和の取れた配色に繋がっていることです。

カラフルな誌面レイアウトを特に意識したファッション雑誌などは、調和の取れた配色の中に、アクセントカラーと呼ばれる色を使い、引き締まったカラーデザインをしています。

 

また、色相環の中心を通って向かい合う位置にある2色を、互いの色の鮮やかさを強調する”補色”関係にある色と言います。赤い花は補色関係にある葉の緑によって、より赤く見えます。

 

次のページでは、色を選択する時に役立つ、カラーチャートを説明します。