PTA広報誌の作り方

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広報誌レイアウト ”写真のアタリを取る”

広報誌に楽しい写真をレイアウトするとき、案外写真を縮小・拡大した正確なサイズは把握しにくいものです。適当に枠(四角)を誌面上に書いてみても、実際の写真を当てはめてみると、周囲に思わぬ余白が生じてしまったり、収まらなかったり・・・。

PCで誌面をレイアウトするとき、写真の大きさは厳密にサイズが決まってしまいますので、最初に写真の大きさを目安として、レイアウトしておきます。これを”アタリを取る”といいます。つまり、誌面に実際の写真を組み込んでみなくても、掲載する写真の縦横の比率と同じ枠や四角を配置し、これを縦横比を守って縮小・拡大すれば、画像の荒れ等を気にすることなく、その誌面のデータ量も軽くてすみますので、軽快に作業を進めることができるようにするわけです。

写真のアタリを取るレイアウト用紙

写真のアタリを取るレイアウト用紙

参考ファイルは左図をクリックしてダウンロード出来ます。

 

参考ファイルは、通常ネガフィルムを街のDPEサービスに出して、何も指定しなかったとき写真にしてくれるL判サイズ(縦89mm×横127mm)と同じ大きさの図を、縦に3枚並べたものです。(2ページ目は、デジカメ用)

 

レイアウトに利用する前に、これを3枚に切り分けて下さい。

カットする方法ですが、プリントアウトすると、上下にL字を2つ組み合わせた記号のようなものが、4箇所見えます。これを”トンボ”といいます。”トンボ”の詳しい説明は、こちらにあります。

 

紙を切り分けるには、まず誌面上の赤●〜赤●まで、定規とカッターで正確にカットします。ただし、赤●から赤●までだけをカットし、誌面の端を切り落としてはいけません。以下、切り落とさないで同じ要領でカットします。

次は、赤■〜赤■、青■〜青■。下のオレンジ●〜オレンジ●。これで横方向のカットができました。

最後は、左の青●〜青●、右の緑●〜緑●の順で縦をカットします。

 

これで正確に 縦89mm×横127mm の大きさの紙が3枚できることになります。

製作知識編でも書きましたが、印刷はA4に誌面を作るとき、少し大きめの紙に印刷、この”トンボ”をガイドとして裁断し、A4の誌面の大きさにします。

写真のアタリレイアウト用紙の使い方

写真のアタリレイアウト用紙の使い方

最初にA4の誌面に、上で切り分けた1枚を当ててみれば分かりますが、L判サイズの写真はかなり大きなものです。通常は、この大きさをそのまま使用するのではなく、縮小して掲載することになります。

 

図のピンクで示した大きさが50%縮小、つまり元のサイズの1/4の大きさになります。青は1/8の大きさです。因みに、青の大きさでも、縦約22mm×横約32mm あります。

 

使用法は、L判を縦と横の比率を守って縮小する場合、斜めの対角線が比率を守る目安となります。

つまり緑やグレーの大きさにする場合、横幅と対角線の交差する所が、写真の高さ方向となります。これを定規で測って誌面に落し込むか、もしくは、直接このレイアウト用紙を切って誌面に貼り込めば、周囲の空きや文章レイアウトスペースを割り出すことができます。

ただし、写真をトリミングして使用する場合は、実際の写真と見比べて、高さや幅を微調整して下さいね。

ネガ写真とデジカメ写真

ネガからDPEサービスで焼くL判と、デジカメのL判サイズは微妙に違います。

ネガ写真は、縦89mm×横127mm、デジカメは 縦89mm×横119mm。つまり、ネガ写真は縦横比が横置きの場合、約3:2なのですが、デジカメの場合は約4:3。

デジカメの画像を、通常のL判にプリントすれば周囲に余白が出てくることになります。これをピッタリサイズでプリントしようとすれば、左右を伸ばして上下を多少カットするのが、街中の自動プリントサービスでは一般的です。