PTA広報誌の作り方

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広報誌レイアウト参考例 囲み記事

広報誌の中でも、特集や連載記事などに多用される、囲み記事のレイアウトを最初に取り上げることにします。サンプルでは、枠を単線で表現していますが、WEBや有料の素材集等には多種多様な飾り罫が掲載されていますので、記事にふさわしいものを選んでレイアウトすれば、更に記事が活きてくること請け合いです。

囲み記事の飾り罫

飾り罫の使い方ですが、四周全体を囲むものと、四隅だけに配置するものがあります。

四周全体を囲むものは、その部分が誌面の中で特別に目立つ飾り罫を使用するより、なるべくスリムなものやトーンを押さえたものを採用したほうが、紙面的には落着きが出てきます。

 

四隅だけに配置するものは、周囲の記事との間に十分な余白があれば、四隅だけでも”囲み”の目的を達成することが出来ますが、余白のない場合は、飾り罫の間を”細目の罫”で縦横繋いだ方が良い場合があります。四隅の飾り罫は、多少デザイン的に凝ったものや、カラフルなものでも構いませんが、誌面全体のバランスを忘れないようにして下さい。

囲み記事の中央にタイトル配置

囲み記事のレイアウトサンプル 中央にタイトル

一番オーソドックスな、囲み記事の中央にタイトルを配置する例から説明します。参考ファイルは左図をクリックしてダウンロード出来ます。

 

このレイアウトが採用できるのは、比較的記事のボリュームが多い場合です。中央にタイトルをレイアウトした結果、タイトル左右の記事が1〜2行になってしまうのなら、別のレイアウトを考えるべきです。

 

また同じように、記事の各段に5〜6文字しか配置しない場合は、無理をしてこのレイアウトを採用する意味はありません。

冒頭に述べた特集記事や、連載記事で、ある程度文字ボリュームがないと、このレイアウトパターンを使用する意味はありませんので、ご注意下さい。

中央にタイトル、写真等も配置

記事の中に写真やイラストなどを配置する場合、前のページの絶対駄目なレイアウトでも解説しましたが、”泣き別れ”や”飛び降り”などにならないようにすることが重要です。

参考例で、タイトル左右の中段に写真やイラストを配置した場合を考えて下さい。多分、字が埋まっていないサンプルでも、記事の流れが掴みにくく、視線が迷子になると思います。

 

また、タイトルの右側に写真やイラストを配置する場合は、更に要注意です。結論から言いますと、右の上・中段に写真やイラストを配置するべきではなく、唯一許容できるのが下段(参考例左上レイアウトの”6”)です。

実際試してみると分かるのですが、写真やイラストは、タイトル右を全て使用するのでなければ、左側に配置した方が、迷子にならず読み易いと思います。

 

視線は、縦書きの場合、”右から左へ→右下へジャンプが自然な流れ”を、しつこいようですが忘れないようにして下さい。

囲み記事の右にタイトル

囲み記事のレイアウトサンプル 右にタイトル

囲み記事の右側にタイトルを配置するレイアウトは万能と言えます。参考例は画像をクリックしてダウンロードして下さい。

 

このレイアウトは、読者の視線の動きに一番忠実なレイアウトです。囲み記事だけではなく、広報誌全体の誌面構成にも通ずる、王道的なレイアウトです。

 

特に囲みが明確なほど、囲みの外に読者の視線は移動しませんので、サブタイトルや写真・イラストの配置にあまり気を使う必要性はありません。(ジグザクは、あまりお奨めできませんが・・・)

 

ただし例外があります。その例外とは、タイトル下の最下段中央に写真などを配置し、なおかつ、その上の行(参考例左上の”4”)が読点(。)で終わっている場合です。中央写真等の右側の記事が読み落とされる可能性がありますので、ご注意下さい。

その他のタブー

タブーは掲載した4種類だけではなく、編集会議の最下段のコラムにも書いた”ハラキリ”ですとか、見出しが段違いで縦に並ぶ”直列”、同じ段に同じような大きさで並ぶ”並列”などの見出し配置のタブーや、誌面の最下段に、2段以上の見出しを配置する”シリモチ”など、他にも多数あります。

でも、当サイト【広報誌の作り方】の合言葉、”プロになる訳ではない”を思い出し、特に読者の視線の動きを妨げるタブー1〜4を犯さぬよう、誌面レイアウトをして戴ければ良いと思います。