PTA広報誌の作り方

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印刷用データ作成

PTA広報誌取材編

最近、ご質問を戴いている中で多くなってきた”印刷用データの作り方”。切った貼った方式から、Word や Excel での原稿作成上の注意すべき点まで、様々です。

 

制作の項でも纏めていますが、パソコンを利用して印刷用データを作成するとき、この広報誌の作り方のホームページでは、”パソコンでデータ制作印刷所で印刷用データに加工発行”を基本方針として、様々な注意事項を取り上げてきましたが、手探りで広報誌を作る方には、この方針は合うとしても、もう一歩踏み込んでデータを作成したい方には、「帯に短し襷に長し」の状態であるようです。

また、相変わらず印刷所とのデータ上の遣り取りで苦労されている方も多いようです。

 

そこで、生意気なようですが、皆様からご要望があれば、印刷所にそのまま入稿できるデータの作成をお手伝いすることができるのではないかと考えました。

勿論、すべて無料ですが、守っていただきたい事項があります。それは、

  • 写真や文章を含んだ、きちんとした誌面レイアウトがある事
  • メールやHPからのデータダウンロードなど、必要なデータの遣り取りがネット上で出来る事
の二つが大前提です。

 

誌面レイアウトの一部が空白で、”何か適当なイラストを入れて下さい”のようなお願い事があったり、”文章のおかしなところは直して下さい”、”レイアウトは変更してもOKです”、etc. ではお断りです。

写真データの解像度が初めから粗いのに、少しでも綺麗にしてくれといった要望や、印刷仕上がりまでほとんど余裕がない場合(せめて入稿まで1週間程度の時間は必要です。)にもご要望にお応えしかねます。

あくまでも、”この誌面を印刷用データにして欲しい”というご要望があれば、印刷屋さんが通常扱っている印刷データをパソコンで作成する「お手伝い」ですから、多くを求めていただいても無理な相談です。

くどいようですが、入稿一歩手前の印刷専用ソフト以外で作成されたデータを、印刷用データに変換する、という感覚でお考え下さい。

また、お手伝いできる誌面構成は、A3判やB4版の片面、両面印刷1枚物、或いは、A3判やB4版の中央折りで合計4ページ程度のものに、当面限らせていただきたいと思っています。

 

では、詳細な注意事項を説明しますので、このページ全てに眼を通してから、お問い合わせ下さい。内容を確認後、データを遣り取りする方法について、メールでお知らせします。

作成データについて

こちらでデータを作成するのに使用するPC環境やソフトウェアは次の通りです。

  • Windows XP Pro SP3 または Mac OS 10.5
  • 文章レイアウト  Adobe Illustrator CS2(Windows)  CS3(Mac)
  • 画像編集  Adobe Photoshop CS2(Windows)  CS3(Mac)
  • 使用する文字  原則、モリサワフォントを使用します。明朝はリュウミンファミリー、ゴシックはじゅん・新ゴ・新丸ゴファミリー等(HPで書体を確認して下さい。)
  • お渡しするデータ  アウトラインPDF/X-1a:2001(日本) 互換性のある形式=Acobat 4 (PDF 1.3)

になります。このお渡しするデータをCDなどに焼き込み、印刷所に上記の環境等条件を正確に伝えていただければ、そのまま印刷所のラインに乗せることができます。

この他に、Mac OS9.2.2 Illustrator 10 or 8 でデータ作成も可能ですが、当面は上記のOS環境で対応します。

お渡しするデータが、Illustrator形式でないのは、Illustratorがインストールされていない環境では、ファイルの中身を閲覧できない(印刷所入稿時には誌面のプリントアウトが必要になります)、現在ではPDF入稿が一般化しつつあるから、が大きな理由です。

基データ作成上の注意事項

こちらに送っていただくデータ・情報は、次の通りです。詳細はそれぞれの項目で別に解説します。

  • 誌面の体裁情報  1枚物?版の大きさは?ページもの?開き方は(右・左)?
  • 誌面レイアウト  Word でも Excel でもOKですが、Office2003 までにして下さい。2007 は、未対応です。PDFファイルでも結構です。
  • 写真データ
  • イラストデータ
  • その他誌面レイアウトに掲載されている必要なデータ

紙でのデータ遣り取りは、時間と費用が掛かりますので、原則対応できません。ご了承下さい。

誌面レイアウト作成上の注意事項

誌面レイアウトが、Word や Excel などで作成されている場合は、文字やイラストデータなどが使えるので問題が少ないと思いますが、万が一切った貼った方式でのレイアウトならば、

  • 写真やイラストデータとは別に必ずレイアウトをスキャン→画像化し、メールに添付して送って下さい。
  • 文章はすべて、テキストデータとして下さい。ファイル形式は、TXT です。

 

PDFファイルで送られる場合は、文字データが画像化されていないかどうか確認して下さい。ファイルを開いてみて、文字をクリック&ドラッグし、文字が反転すれば大丈夫です。または、「ファイル」→「プロパティ」→「フォント」で、その欄が空白ではなく、MS明朝などと表記されていれば、OKです。

 

※テキストデータが利用可能かどうかは、非常に重要です。こちらでテキスト化するには時間も掛かりますし、打ち間違いなども起こります。必ず、間違いのないテキストデータを送って下さい。印刷してから間違いがあっても、責任は一切取れませんのでご了承下さい。特に人名の旧・異字体や役職名等は要注意です。

 

また、指定されたレイアウトと当方が作成したデータでは、1行の文字数が違ってくる場合があります。これは、使用するフォントが違うため禁則処理などテキストエンジンの仕様上、致し方のないことです。通常使われている禁則処理(”「”などを文末に配置しない、文頭に句読点を持ってこないなど)で処理いたします。勿論、レイアウトに忠実にテキストを埋め込むようにはしますが、特に分離禁止などの文字がある場合には、必ず指定して下さい。文字の大きさに指定がある場合も、お忘れなく!

 

※Word Art などで文字をロゴ風に扱っている場合、印刷上はあまり良く再現されません。特にグラデーションなどは、少し色を違えた細い線状のデータが隣り合って、擬似的にグラデに見えるようなデータになっており、Illustrator で作成するグラデデータとは似て非なるものです。できる限り忠実に Illustrator データに修正するつもりですが、できればご使用を控えていただいた方が、嬉しいです。^ ^ ;

 

線の太さは、Word や Excel では 0.25 ポイントが最細として扱われているようですが、そのままにしておきますと印刷では網点として破線状になる場合がありますので、データ作成に当たっては、予め 0.3 ポイント以上に修正をお願いします。

写真データの注意事項

印刷に使用できる写真の解像度は、300〜400dpi です。

  • 形式は RGB で構いませんが、jpeg や jpg の生のデータをそのまま送って下さい。 ただし、RGBデータは、印刷で使用するCMYKデータに変換した場合、色域の再現性が若干劣化しますので、ご了承下さい。(知識編参照
  • できる限りの写真補正はしますが、特に暗いまま使用するなどの指定があれば、必ず注意書きして下さい。
  • 画像が複数ある場合、画像番号は日本語を使用せず、01_01.jpg(1面の1番目) のように、短い英数字を使用して下さい。(長い日本語名は、文字バケします。)
  • 画像の中に個人情報など、誌面上ボカシたい部分がある場合も、必ず注意書きでボカシ・消去の部分指定をお願いします。

 

粗い解像度の写真を大きく使う場合、写真補正のしようがありません。シャギーの目立つ画像になるだけです。ご了承下さい。

また、プリント写真をスキャンして送る場合は、300〜400dpi の解像度でお願いします。それ以上の精細な解像度でスキャンしてもファイルの容量が大きくなるだけで、印刷上は意味がありません。 こちらで、印刷データ作成するときは、一番汎用的な 350dpi に変換します。

イラストデータの注意事項

挿絵や枠などの飾り罫などのイラストは、写真と同様に解像度 300〜400dpi でお願いします。

  • 形式は RGB で構いませんが、jpeg や jpg の生のデータをそのまま送って下さい。 ただし、RGBデータ→CMYKデータでの色域の再現性の劣化は、写真データの場合と同様です。(知識編参照
  • 雑誌などから切り抜いて使用する場合も、必ずスキャンした画像データでお願いします。

 

※タイトル(学校名・誌面タイトル・ロゴなど)は、”広報誌の顔”ですので、綺麗なデータを送って下さいますよう、特にお願いします。

データの完全削除

お預かりしたデータは、「終了」のメールを戴いた時点で、当方のパソコンから完全に消去します。完全なデータが欲しいなどのリクエストがあれば、当ホームページから Illustrator 等のデータをダウンロードして戴くようにしますが、この場合もダウンロード終了時点で、データはホームページから削除します。

従って、データ消去後、一部修正などのご要望があった場合、お渡ししたデータを当方に送って戴いてからの作業になり、時間も掛かります。

 

※念には念を入れて、印刷入稿用データのチェックをお願いします。

重要事項

ここでお手伝いできるのは、あくまでも印刷所にそのまま入稿できる、印刷所とトラブらないデータを作成することです。

このお手伝いをさせていただこうとはHP開設以来考えていたのですが、自分がどれほどの責任を持ってお手伝いできるのか、HPを訪問してくださった方の中に、どれだけ要望する方がおられるのか、また、広報誌を作る上で一番のトラブル事は何か、などを見極めない限り、気楽にこのような申し出はできませんでした。

単年度限りの広報委員を務められる方が多い中で、読むことはあっても作ることのない印刷物。多くの疑問があって当たり前です。その中でも、自分たちでPCデータを作成して、より良い広報誌にしたいと考え、この拙いHPにご質問をお寄せいただいた多くの方々の、少しでもお役に立てればと考え、今このページをアップするに至りました。

 

ただし、  

  • お手伝い依頼が重なった場合など、止むを得なくお断りする場合がありますので、ご理解をお願いします。
  • 万が一印刷データで印刷屋さんと技術上のトラブルが発生した場合、できる限りフォローはさせていただきたいと思っていますが、当方にすべてまかせっきりにするのではなく、互いに協力して解決に当たることをお約束下さい。
  • お送りくださったデータは、誤字・脱字があったり、著作権に触れる画像・文章などがあっても、全てそのまま使用してデータを作成します。あくまでも「お手伝い」ですので、これらに起因するトラブルに関しましては、責を一切負いません。ご了承下さい。
  • その他、「無料でお手伝い」という性格上、”無料サイト”などで一般的に認められている免責事項に関して、その権利を放棄するものではありません。

 

趣旨をお読み取リくださり、ご理解のうえ、まずはお問い合わせ下さい。特別に費用が発生するご要望(東京から大阪まで来てくれとか・・・)がない限り、無料ですので、ご安心下さい。