PTA広報誌の作り方

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編集会議 複数記事編

編集会議 複数記事編

PTA広報誌の1誌面の中に記事が複数ある場合でも活躍するのが、グリッドレイアウトです。

レイアウトのサンプルは、随時作成し、別ページに掲載します。掲載の都度、右の【新掲載ページ】で”レイアウトサンプル”に”*”を付けてお知らせしますので、お見逃しなく!

基本レイアウトの考え方

基本レイアウト 四分割

まず、大まかに記事のボリュームから、誌面の中でどの程度の大きさになるのかを鉛筆でレイアウトしてしまいます。

 

例えば、4つの記事があるとしたら、右の図のように、時計回りにイ〜ニの番号を付けます。

”イ”の記事に一番ウェイトをおいて、他の部分よりも記事のボリュームがあったとすれば、自ずから”ロ”または”ニ”が小さくなるのは、お分かり戴けると思います。

場合によっては、ロ、ハ及びニがそれぞれ小さくなるかも知れません。

 

基本レイアウト 多分割

四分割の応用で、多分割があります。

左図のように、1〜7までの記事が整然と並んでいますが、上の例で分かるように、どれかの記事がもう少し大きなスペースを必要とする場合は、他の部分が犠牲にならざるを得ません。

例えば、”2”が大きくなれば”3”は小さくなりますし、”4”が左に伸びれば”6”が狭くなります。

 

極端に狭くなる部分には写真を配置したり、様々なアイディアが生まれてきますが、注意点は、”3”と”6”が同一記事で、”2”が別の記事、と言う配置はあまりお奨め出来ません。

あっさりと、”2”と”3”を繋げて、”6”を単一記事にした方が、読み易いと思います。

レイアウトデザインの詳細

上で概略割り付けたスペースの中に写真・タイトルを配置し、他とバランスを取りながら、とりあえずのレイアウトを作成してします。

  • 記事と記事の間には、線を一本入れることにより、その記事が独立したものとして、見易くなります。区切り線は、枠線や飾り罫などと言い無数の種類がありますが、同じ誌面の中で複数の区切り線を使う場合、同じでデザイン系統の形か、配色の原則(※)に従った色を使うようにします。間違っても、赤・青・緑の区切り線が運動会をしているような使い方は避けて下さい。
  • 記事が長い場合でも、”〜面へ続く”のようなレイアウトを考えるより、その誌面の中に収める方法を考えるようにします。(欧米の新聞は、1面トップの記事が、とんでもない誌面の片隅に続いている場合が良くありますが・・・・ ^^;;; )
  • タイトルは、横書きでも構いませんが、視線を誘導するように、字を思い切って大きくするとか、色つきや灰色などの下地(ベース・地紋)を配置して文字を目立たせるとかの工夫をします。
  • 勿論、読ませる記事は、縦書き・横書きの混在は厳禁です。横書きは主に、写真タイトルや記事の注釈とか、解説などに用い、他の記事と明確に区別するため、枠線などで囲んでおくと、読み手の視線がさまようことはありません。
  • 1つの記事の纏まりを一(ヒト)コマと言いますが、その一コマの中で、更にグリッドレイアウトを適用し、タイトル・写真・記事の配置を決めていきます。

この作業を繰り返して、最終レイアウトを完成します。

 

配色の原則とは、デザインや配色に役立つ色使いのことで、色の色相・明度・彩度の他、配色パターンやテーマに合った配色などがあります。(”色についての知識”と、”カラースキーム”を参照して下さい。)

レイアウトについて その1

広報誌定番の「編集後記」などは、掲載誌面と体裁、位置を決めておくと、他の記事のレイアウトがやり易くなります。

レイアウトの手法は、グリッドレイアウトの他にも様々ありますが(むしろレイアウトの常識を打ち破るのがクリエイター等の仕事です)、伝える情報を明確にし、整った状態で読み手に伝えることが、レイアウトの役割です。

上の例で、4つの記事にそれぞれ写真が一枚ずつある場合、誌面中央に4枚の写真を集めてしまうより、それぞれの記事の効果的な場所(例えばタイトルの下や横 etc)に配置するように心がけるようにしましょう。

中央に集めてしまうと、その誌面を見た時に最初に視線が行くのは写真になってしまい、バラバラの意味を持った写真ならば、それぞれの記事に目が行く前に、読み手が混乱してしまいます。

また、ジグソーパズルのように入り組んだ記事を、曲がりくねった区切り線を多用してレイアウトしている例も見かけますが、(老眼のせいではなく)読む意欲を失ってしまいます。